こんにピヨ(・Θ・)とりさんです。
クライアントのWEB担当がいわゆるなんでも口出しをしたいタイプで、
代理店の担当も運悪く能力の低い営業…
前に関わっていたプロダクションが逃げてしまい、僕たちのところに落ちてきた
炎上案件のおはなし。
5月初旬のオリエンでは 「ベースがあるサイトの部分改修なので
サクサクやっていきましょう〜!」 なんて軽い感じだったのも、
思い返せば代理店の営業さんが全体を把握していなかっただけで
キックオフから公開までの2ヶ月、現場では混沌とした日々が続いたのでした。
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
今回もひどい話です。
ご確認ください
では、いってみましょう(・Θ・)
案件悪化の概要
- 専属の制作会社に呆れられて契約破棄
- 前の制作会社が作ったサイトは公開せず保留
- 営業がクライアントを暴走させてしまった
- レギュレーションはクライアントの頭の中だけに
- 毎日言うことが変わるクライアント
- 製作期間の殆どが提案、テストアップしながら提案
クライアントを暴走させたダメダメ営業
ほんと代理店の営業って…
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
うっかりした人が多いのはどうして
今まで見てきた代理店の担当者で、「この人とまた仕事したい!」と思う人は1割くらい。
有能な営業はみんな予算の潤沢な大規模プロモーションに出払っているのか?と思うくらい
WEB案件に付いてくる代理店営業は能力の低い人が悲しいほど多い(経験上)
![おっさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-men.png)
うーん。Webの事知らないのに
担当している人が多い印象があるよね。
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
今回は無知な営業が大風呂敷を広げたから
クライアントが大きな期待をしちゃったんですよね。
こまったもんだ
というわけで、この時は 代理店営業のコントロール不足 という認識でした。
クライアント自身に問題の疑い
ダメな営業から詳しく話を聞いていくと、どうやら前に担当していた制作会社が逃げたようで
デザイン提案を十数回求めて、テストアップ後にデザイン再提案なんて無茶な話もあったとか。
前に担当していた制作会社は僕たちから見ても、とっても立派なプロダクションで
クライアント都合で日の目を見ていないWEBサイトは、「どうしてこれが駄目だったのか?」…と思うほど。
デザインもマルチデバイス想定できっちり作られているし、コードの設計にまで隙がないくらい。
![おっさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-men.png)
なにやら修正をどれだけ行っても、見積もり以上の金額をに支払わなかったらしいよ。
むしろ「これは完成のレベルに達していない!」とか難癖つけて値切ったとか〜。
![イッヌ](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-dog_r.png)
え〜そんな仕事やりたくないワン…
典型的な炎上案件だワン〜
構成やデザイン提案も大枠がすんなり決まり、引いたスケジュールに沿って進めていくことに。
(本当にちゃんと見てるのか?と思うくらい、サクサクと決まりました。)
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
すんなり進みすぎてなんだか怖い…
このあとデザインを作り込んだり、追加機能を実装するために
前担当の制作会社へデータ提供を依頼すると、想定外の回答を受けることに。。
引き継がれない作業データ
怒り心頭の前制作会社
「…はい?データの提供をするなんて聞いていないんですけど。」
「ただでさえ作業内容は赤字だったのに、データの無償提供なんて話と違いすぎます。そもそも元データは知的財産に当たるのでそれ相応の価格で買い取りをするのが普通だと思いますから買い取りであればお見tm…」
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
あわわすみません…
僕は営業からデータを引き継ぐように聞いていたのですが。。
一度確認いたします、お騒がせしてすみません。
どうして怒っているのか分からず、営業に確認してみると
なにやらデータ買い取りの認識がなかったようです。
いやいや…営業ちゃんとして。
![イッヌ](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-dog_r.png)
こういう所が甘いからクライアントに信用失うんだワン〜
しわ寄せは現場へ
結局買い取りのお金が払えない(既に赤字案件)ので、
WEB上のデザインをトレース、テストアップされているサイトデータを引っこ抜くことになりました。
![おっさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-men.png)
あるあるだよね〜
制作をしている人ならお気づきかと思いますが、WEB上のサイトからデザインデータを起こすと
アップされている画像の解像度に限界があったり、文字配置やレイヤースタイルを再現する必要があります。
行間や文字サイズもブラウザでの見たままになるので、WEBサイトをマスターにすると
前の制作会社がカンプとして作っていたデザインデータとバランスが変わって見える可能性もある。
(これが一番怖いのです)
コードの構造や仕様の共有等もないので、読み解いて改修するのに無駄な時間を使いました。。
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
悲しいけれどよくある話。
クライアントの理想と妄想
クライアントの無限出し戻し
ずっとデザインのターン!
データの引き継ぎ(?)もなんとか終え、先日の構成の通りにデザイン提案をしたところ
クライアントのスイッチが入ったようで、出し戻しのラリーが始まり、怒涛の提案100連発。
それ構成案段階で確認しましたよね…みたいな内容のやり取りを延々とやっていました。
「これは駄目だ!別の案を提案してください!」
「文字サイズはここに合わせてください!」
「ここはこの色にしてください!」
「やっぱり駄目だ!もう一度提案してください!」
「おぉ〜いい感じですね〜!」
「やっぱり駄目だ!もう一度提案してください!」
「おぉ〜いい感じですね〜!」
「やっぱり駄目だ!もう一度提案を…」
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_r.png)
改悪が止まりません…
テストアップ…!からの〜
出し戻しも落ち着いてきたあたりで工程も実装に移り、
実際に組んだものをテストアップして確認提出。
するとまたスイッチの入ってしまったクライアントによる無限出し戻しが始まり、
テストアップ上でパターン出しをするというような惨事…
営業が信用されていなくてコントロールできていないせいで、クライアントが暴走してしまって収集つかず。
「これは駄目だ!別の案を提案してください!」
「文字サイズはここに合わせてください!」
「ここはこの色にしてください!」
「やっぱり駄目だ!もう一度提案してください!」
「おぉ〜いい感じですね〜!」
「やっぱり駄目だ!もう一度提案してください!」
「おぉ〜いい感じですね〜!」
「やっぱり駄目だ!もう一度提案を…」
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_r.png)
これはいつまで続くんだ〜(現実逃避)
原因はやっぱり営業のせい
どうしてこんな事になったのか、真実を知っているのは営業のみで
実は彼らは僕たちの提案を勝手に調整して、先方に提出していたようです。。
自分たちもマージン抜いている分は仕事しているよ!って
いいところを見せたかったみたいで、先方にはあえて不完全な提案をして
そこを営業が 当日にアドリブ提案 → クライアントは見直す みたいな小細工をしていたらしい。。
![イッヌ](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-dog_l.png)
仕事が雑な上に小ずるいとは…罪深いワン。。
クライアントの本当の企みとデジャヴ
はじめの頃は一緒に考えてより良い方向を探っていたけど、次第にクライアントの意見に従わないと
提案自体を受け入れ拒否するようになってきて、公開日のリスケもできないため
クライアントの意見をほとんど尊重して反映、オペレーションみたいな流れになりました。
そして…
「おぉ〜いい感じですね〜!ではこれで確定〜!」
やっと提案100連発も終わり、出来上がったサイトを見てみると、
そこには 最初に提出していた構成からバランスだけを崩壊させたもの がありました。
![イッヌ](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-dog_r.png)
あれ?なんだか見たことがあるワン〜?
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
これは…一番最初に提案した構成。。
(初めの提案で良かったのでは…)
本当の企みとは
やっとこの案件も終わりそうだ〜なんて納品の準備をしていると、先方から連絡が…
「社内の経理に確認しましたが、そもそもこの見積もりは高すぎませんか?」
「こんなにも求めているものを提供していただけず、
出し戻しに付き合わされた上に出来上がったものにも納得をしていないですし…そうであればもっと割引をするべきではないかと思うのですがいかがでしょうか」
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_r.png)
言っている意味がわからない…(やばすぎる)
プロジェクトメンバー満場一致で 「この人は何言っているんだろう」 と、言葉を失いましたが
彼が何をしたいのだろう?と話しているうちに、一つの答えが見えてきました。
初めの提案をあえて崩す
↓
自分の意見を通して解決策を探る
↓
自分がゴールへ導いたという認識
(僕たちが初めに提案した構成だけど)
どうやら本当の狙いは値下げ交渉だったようです。
求めているものをスムーズに提供できなかったのだから、値下げするべき!という主張。
![イッヌ](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-dog_l.png)
酷い案件に付き合わさせて更に値下げ要求とは…
結局大人の事情で再見積もりをすることになりましたが、どう捉えても
一方的にクライアントの策略に付き合わさせられたようにしか感じられず。
もやもやした気持ちに気づかないふりをして、ゴミサイトデータを納品し、
クライアントをそっとブラックリストに追加したのでした。
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_r.png)
おしまい。
さいごに
おそらく、このクライアント相手だと必ず何かトラブルが起きると思いますが
もし、次回うまく進行するために出来ることを考えてみましょう。
- 営業がクライアントの信用関係を持つ
- 営業がきちんとエビデンスを取っておく
- 営業が漏れのないように情報を共有する
- 営業が提案回数で上乗せになることを押さえる
- 営業だけに任せない、信用して役割を持たせない
全部営業に関係してるやんけーー!!!/(^o^)\
![とりさん](https://www.webcareernote.com/wp-content/themes/common/images/talker/talker-bard_normal_l.png)
営業さん頑張ってくれ…
そしてうちもこの炎上案件から手を離すことになったので(どこかで見たような流れ)、
別のプロダクションへ引き継ぐことになりました。
来月はあなたの会社に炎上案件が回ってくるかもしれません。
それではまた。(・Θ・)