こんにピヨ(・Θ・)とりさんです。
みなさんはスカウトメール、受け取ったことはありますか?ぼくも求人サイトに登録して5年くらいの間に、何百通以上のスカウトメールを受け取ってきました。(ほぼ読まずにゴミ箱行き)
これまでに在籍していた制作会社では採用業務にも携わっていたので、スカウトメールを送る側の立場で現場の裏側も見てきました。
今回は転職活動の中で「スカウトメール」に関する、採用現場の実情についてお話していこうと思います。
- この記事の内容
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- スカウトメールは特別なものではない
- 人員確保のため手当たり次第に送っている
- 本心を込められているメッセージは少ない
では、いってみましょう(・Θ・)
スカウトメールは特別なものではない?
ぼくも初めてスカウトメールが届いた時、すごく嬉しかったのを覚えています。
初めの頃は、「自分の可能性が認められたのかも!」とか、「自分は特別な存在なのかもしれない!」…なんて浮かれていましたが、実際に会ってみるとすごくそっけなくて、あれ…会いたいって言ったのそっちじゃん。と、悲しくなったことを覚えています。
そのうち、何通か届くだけで喜んでいたスカウトメールも毎日すごい勢いで届くようになり、内容も適当に書いてある出会い系のサクラメールみたいなものも多くて、「スカウト」というイメージとのギャップに結構へこみました。
スカウトメールを貰ったら、1次の書類審査が通りやすそうだな〜、くらいの認識でいいと思うよ。
本来は特別なメッセージ
スカウトっていう単語のイメージを考えてみると、スポーツチームへのスカウトやモデルのスカウト…のような特別な人に送られるアプローチですよね。
どちらかといえば名誉なことで、居酒屋のキャッチのように誰彼構わず適当に声を掛けるようなものではありません。
だからみなさんも初めてスカウトメールを貰った時には、自分の価値に誇りに感じたはずですし、まだスカウトメールを貰ったことがない人も、スカウトから広がる未来に大きな期待をしていると思います。
本当は大切な人へしたためたラブレターのようなものだよね。
最近のスカウトメールは信用ならないワン〜
誰にでも送っているケースが多い
すでにスカウトサービスに登録したことのある人は経験があるかもしれませんが、企業から送られて来たスカウトメールを見ていると「本当に本心で思ってる…?」と思うような違和感を覚えることがあります。
具体的な例を挙げると、良いことしか言わなくて、表面的なところにしか触れず、その割に自社の説明ばかりしていたり。
こういうメッセージには見覚えが…ほら、訪問販売の営業みたいな感じじゃないですか?
買ってくれそうな人(ターゲット)全員に声を掛ける、営業的な物言い。
中には本物のスカウトメールもありますが、そういう本心で書いている言葉はちゃんとわかるもんです。
浅はかなやつが多いワン〜
無理に返事をする必要はない
誠意を持ってスカウトメッセージを送っている会社には申し訳ないですが、基本的にスカウトメールは「数撃てば当たるでどんどん送る」という解釈でいいと思います。
僕がいた会社では「むしろ応募のきっかけをこちらから与えているんだから感謝して欲しい」と言っていました。(いつか痛い目にあうといいですね)
待ってれば応募が来ると勘違いしている企業、まだまだ多いよね。
興味がなくても気持ちには応えたい場合は辞退の旨を返信してもいいですが、現場としては返事がなければ諦めるので放っておいて構いません。
真面目に届いているスカウトメールすべてに返信すると、まれにしつこく食い下がって何度も連絡をしてくる担当者がいるので気をつけてください。
スカウトメールなんて世の中のクリエイターに片っ端から送っているので、誰に送ったかすら翌日に忘れているくらいです。
誠意を持って対応したい場合だけ返信して、ほかはゴミ箱に捨ててもいいと思います。
気にしておくエネルギーがもったいないですよ。
採用現場で行われているスカウト業務の実態
さて、ここからはぼくが実際に行っていたスカウト業務の実態をお話していきます。
スカウトの裏側を知るとがっかりしてしまうかもしれませんが、ぼくのいた会社では毎朝9:30と夕方の19:00の2回に分けて、求人サイトの新規登録者チェックと、事務的なスカウトメールの送信を行っていました。
あまり時間をかけちゃいけない、という方針だったから丁寧に文章を作れなかったんだよね。
条件に引っかかる人全員に送る
求人サイトの登録者を条件検索して、目的の年代と職種で表示されている人全員に対してメッセージを送ります。
探していたイメージ像と大きくズレていなければ、登録しているほとんどの人にメールを送っていると考えてもいいと思います。
業界10年以上のベテランの人から、スクール卒で業界経験がない人にも送っていたよ。
元々は吟味して求めている人物像に近い求職者のみへメッセージを送っていましたが、せっかくメッセージを送っても返事がなかったり、選考途中で辞退されるリスクもあるので、予め多くのクリエイターにメッセージを送っていました。
スカウトメールを送ってもスルーされる場合は多いワンね〜
向こうにも選ぶ権利はあるからね。
スカウトメールがコピペっぽい理由
登録している人に片っ端からメールを送っていくと、中にはとても魅力的な能力や経験を持った求職者に出会うことがあります。
ぼくは同じ制作者として、どんな風に声をかけられたら嬉しいかを考えてメールを作っていましたが、普通の人事の場合は専門用語や業界のことについて詳しくないので、どうしても表面的な他人行儀の文章になってしまうようです。
専門じゃない人がクリエイターにスカウトメールを送るのって大変そうだよね。頑張って書いても違和感がありそうだし。
更に、少しでも条件が引っかかれば対象にしていたので、経験が浅かったり抜きん出た能力のない人にも、言葉を絞り出してメッセージを送る場面がありました。
だから取り繕ったような言葉で固められた違和感だらけの文面になったり、人間味のない定形っぽいメールになってしまうんですよね。
学校で同じクラス全員の人に告白しようとすると、好きでもない人になんて言えばいいか困るワン…
例がおかしくない?
実際に会えるまではほとんど意識していない
スカウトメールを送った人から返事があると、やっとめでたく会うことができます。
特に酷いと思っていたのですが、現場では面談の日程が決まってから、もしくは当日になってやっとその人の経歴や資料を確認していたんですよね。
メッセージを送った段階では相手のことほとんど意識していないし、興味持ってくれて会えたらラッキー、くらいの気持ちらしいです。…なんだかなあ。
ぼくもスカウトされた側として訪問したとき、面談当日にまだ初見みたいな様子で「どこに興味持って連絡してきたの…?」って思うことがあったよ。
それはモチベーション下がっちゃうね…(クソすぎる)
他には、人事の活動実績として「今月の面談回数」をカウントしていることもあるので、「呼んだくせに興味ないんかーい!」っていう場合は、会社の内部都合である可能性も高いですね。
迷惑な話だワン〜
さいごに
- この記事のまとめ
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- スカウトメールは特別なものではない
- 人員確保のため手当たり次第に送っている
- 本心を込められているメッセージは少ない
現場によってはもっと採用に力を入れている場合もあるかもしれませんが、だいたいの実情はこんなものではないでしょうか。
スカウトメッセージに慣れていないうちは少し調子に乗ってしまいがちですが、企業としては大して期待せず送っていることが多いので、「自分で応募するよりは少し有利」程度の解釈をしておくと認識のズレも少ないと思います。
ぼくは採用側に立っていた時に、「スカウトされた私が、あなた達企業を逆面接します」という猛者(実務経験1年以下)に遭遇したことがありました。(不採用でした)
認識のズレって恐ろしいね…
今後も転職攻略の役に立ちそうな実際の選考フローや、募集形式など、採用現場の裏側をお話していこうと思います。
それではまた。(・Θ・)