こんにピヨ(・Θ・)とりさんです。
今回も企業の採用の裏側シリーズから、「応募者の獲得形式によって採用に対する姿勢は異なる」というお話をしていこうと思います。
応募者の立場として、企業がどのようなモチベーションで求人をしているかを理解しておくことは様々なメリットがあると思います。
ぼくが実際に採用現場で見てきたことが、これから転職を考えている方の参考になったら嬉しいです〜!
- この記事の内容
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- 仁王立ちで応募を待つ企業は手強い可能性が高い
- スカウトメールを送ってくる企業はチャンス
- エージェント経由の応募では自己紹介を丁寧に
では、いってみましょう(・Θ・)
応募者の獲得形式は複数ある
まず、応募者と企業が出会うためパターンを挙げると、大抵が以下のいずれかに該当します。
- 応募者の獲得形式
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- 求職者からの応募を待つパターン(コスト:低)
- 自発的にスカウトを行うパターン(コスト:中)
- エージェントから紹介を受けるパターン(コスト:高)
上から順に
コストに比例して、求職者に対する企業の期待度も上がっているように感じます。
(そりゃあお金がかかってますからね…でも面接のプレッシャーは困ります。)
例を挙げると「求職者からの応募を待つ」場合は、企業と求職者の意識に差が生まれやすく、本来であればお互いにフラットな関係であるべきところを、企業側が一方的に上から「審査してやっている」と勘違いしてしまう場合もあります。
高いお金を払って人を探しているんだから…と、費用に対して期待してしまうのは仕方ないよね。
応募者側からすると知ったこっちゃない話なんだけどね
それでは早速、それぞれの獲得形式による特徴と違いを見てみましょう。
求職者本人からの応募を待つ場合
人員確保に急を要する程ではない
自社のリクルートサイトやコーポレートサイトからの問い合わせや、掲示している求人サイトからの応募を中心にしている場合は、急いで人員を確保するほどではない場合が多いです。
もしくは「待っていても勝手に応募が集まる」という自信があり、窓口からの応募数だけで事足りているため積極的に採用へ力を入れていません。
応募したいならすれば?って感じかワン〜
このパターンで募集をしている企業は自社に自信を持っている場合が多いので、応募者を品定めするような立場で選考を進めるケースがあります。
(もちろんフェアな立場で話のできる会社もいっぱいあります)
名の知れた会社や大企業、有能なクリエイティブ集団に多い傾向があります。
某プロダクションに訪問した時、すごく上から品定めされている感じがしてモヤモヤしたよ。
話が進んで「ぜひうちに!」って言われたけど、最初の印象が悪すぎてそっと辞退したよね。
そんな奴らがいるような会社まともじゃないワン〜
入らなくて正解だったワンね〜
通年募集しているケースが多い
コーポレートサイトのリクルート情報はもちろん、求人サイトを眺めていると何年も同じ内容で募集している場合があります。
このパターンは人員確保に急を要してはいないが「有能な人材であれば採用したい」という考えのケースが多いので、「人手が足りなくてずっと困っている」という意味ではないことがほとんどです。
急務を要していればエージェントに依頼して早急に人材を紹介してもらうはずですからね。
ぼくは勘違いをしたタイプで、人気がなくて人が来ないのかな…?と思っていました(恥
このタイプの企業に応募する際は、相手が「上から目線で来るかもしれない」と準備して、スキを見せないように自分の魅力を伝えることが攻略のポイントになります。
- ちなみに…
- 一般の求人サイトとコーポレートサイトに同じ内容で求人を出している場合は、コーポレートサイトから応募したほうが会社はお金(求人サイトへの成果報酬)が節約できるんです。
応募する側としてはどちらでもいいと思いますが…
求人サイトからスカウトをしている場合
人材確保が急務な場合が多い
求人サイトを活用して自発的にコンタクトを取ったり、会社側から積極的にアプローチをしている場合は、ベンチャー等の成長企業もしくは慢性的な人手不足である場合が多いです。
Web制作職は人員の入れ替わりも多く欠員が出やすいため、ある程度以上の規模の会社になると「1〜2ヶ月ごとに1人程度」のペースでスタッフが辞めています。
ぼくが見てきた会社でも、ほとんど毎月誰かが辞めていくくらいで、人員の変動はすごかったよ。
いい会社だったら辞めないからね。
お察しだワン〜
目的は欠員補充や制作体制の拡大など様々ですが、基本的には積極的に人員を獲得しなければならない状況なので、理想ばかりを追わずストライクゾーンを広げて募集を行っています。
こだわって見つけた人でも不合格や途中辞退されると労力がロスしてしまうので、理想の人物像に少しでも引っかかればスカウトを送って選考を進めていく傾向にあります。
応募者側としては、自分の能力以上の会社にも「可能性あり枠」としてうまく選考に進めるチャンスがあります。
転職サイトに登録してみて、スカウトメールが来たらかなり状況は良いかもしれないよ。
サイトによっては、自分から企業へ「気になる」意思をカジュアルに送れたりするよ。
変動する市場での出会いを見逃さないために
求人サイトには毎日多くの新しい求職者が登録しており、年間のイベント等に合わせて登録者の波もあります。
(長期連休明けや、賞与月のあとには転職検討者が増える、など)
ぼくの周りでも、「辞めるなら賞与貰ってからだよね〜」って言うような人が多かったよ。
世の中お金だワン〜
例えば今、自分の住んでいる部屋から引っ越そうと考えて、物件検索サイトで情報を探しているシーンを想像してみると、わかりやすいと思います。
転勤進学シーズンの冬から春はすぐに部屋が決まってしまうし、お盆開けの閑散期にはそもそも空き部屋情報が追加されない…、変動していない時期でも住みたい家の情報がいつ登録されるかわからないから見逃さないように、と考えますよね。
転職市場も同様に毎日状況が変わるので、採用担当者は毎日追いかけて、欲しい人材を逃さないように張り付いてスカウトメールを送っているんです。
スカウトメッセージはそんなに特別なものでもないよ。
スカウトメールを送っている採用現場の実態は、この記事を読んでみるとイメージが掴めるかも。
エージェントから人材紹介を受ける場合
マッチする人材を探す時間がない
エージェントからの紹介を活用している場合は即戦力を探しており、採用費用よりも早く人を探すことを優先しているケースが多いです。
エージェントサービスを活用している会社は、いわゆる「猫の手も借りたい」状態です。
採用業務には「求人窓口対応」、「掲載情報の更新」、「応募者の面接対応」など、行わなければならない業務も幅広くあるため、なかなかうまく回すことができません。
採用だけの業務に何人ものスタッフを配置することは難しく、自分たちで一人採用するコストを考えると、結果的にエージェントサービスで紹介してもらったほうが採用コストが安く押さえられます。
さらに人員の確保が急務の現場では、求人サイトからのスカウトと転職エージェントの紹介を並行して、とにかくすぐにでも人員を獲得するために焦っています。
エージェント経由で紹介を受ける場合は、急いで人材を探しているから自分の能力以上の企業に入りやすいかも。
能力が足りなくても将来性やポテンシャルを感じさせることができいれば、「将来期待枠」として採用される可能性も高いよ。
コストよりも即戦力を探している
転職を検討して求人サイトを見ていると、一般には公開されていない「非公開求人」という表現をされていることがありますが、この非公開求人は「エージェント経由の直接紹介」を指している場合がほとんどです。
「非公開」だからと言って「特別な情報」ではなくて、「企業から依頼された求人情報をにマッチする人がいれば声をかけます」、という感じです。
「非公開」っていう表現はいろんな想像をしちゃうワンね〜
名前の付け方が上手いワン〜
企業としては「より有能(スキル)で将来性がある(ポテンシャル)お得な人材(給料の安い)」を求めていますが、求人サイトを片っ端から見るだけでは求めているレベルの人物を見つけることは難しいかもしれません。
エージェントサービスを活用することで、企業は魅力的な求職者を紹介して貰うことができますが、エージェントの紹介で採用に至った場合の成果報酬は求人サイトの利用料に比べると高額になりがちです。
エージェントを使わずに何ヶ月も採用業務を行うと結局たくさんの人件費がかかるので、高額な費用がかかってでも短期的に採用できるエージェントサービスを使うほど、企業も採用には困っているようです。
ぼくが採用業務に入っていた時は、スカウトサービス4つを活用しつつ、8つの求人サイトに掲出して、エージェントは6社ほど依頼していたよ。
必死すぎだワン…
さいごに
- この記事のまとめ
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- 仁王立ちで応募を待つ企業は手強い可能性が高い
- スカウトメールを送ってくる企業はチャンス
- エージェント経由の応募では自己紹介を丁寧に
仁王立ちで応募を待ているような会社に挑戦する場合は、「この会社ではなければならない理由」、「この会社で挑戦したいこと」、「会社へのエピソード(アプリ使っている、代表の考えに心打たれた)」など、会社愛や熱量を高めに「いろんな物をなげうってでも貴社で頑張りたい」というような気持ちがある方がウケやすいと思います。
スカウトメールを送ってくる企業(受け取った場合はさらにチャンスUP!)の場合は、「どのようなことができるか」や、「将来設計・5年後の自分」、「今後挑戦したいこと」のような、「ある程度どの会社でも通用する」ような一般的に安定感のある考えを持っていれば、100点とは行かなくても十分に合格が狙えると思います。
エージェント経由で応募をする場合は、相手企業は「即戦力性・スキル」や「会社と相性の良いキャラクター」であることを重視してくるので、企業のビジョンや代表のコメントなどを読んで、求められている人物像にマッチしていることを丁寧に説明すると安心されると思います。
エージェント経由の場合は特に採用に時間が割けないから依頼している場合も多いので、事前に応募者の情報を読み込んでいない場合があります。
面談の短い時間でわかり易く丁寧に、自分について話をするように心がけてみてください。
それではまた。(・Θ・)