こんにピヨ(・Θ・)とりさんです。
一見華やかな受託会社ですが、フタを開けるとなかなか大変…というケースが多くあります。
よく聞かれる内容として、受託会社に転職すると仕事が忙しくて大変なのか、受託会社に転職するメリットにはどんなものがあるの?と質問を受けることがあります。
受託会社の経験はざっくり分けるとクリエイティブ能力であり、この経験は個人で独立してクリエイターとして活動する場合に大いに役に立つ能力となります。
- この記事の内容
-
- 作ることが好きで仕方ない人におすすめ
- 受託会社は多忙になりがち
- 見栄えする実績が得られやすい
- 受託⇢受託、受託⇢事業の転職は割と問題ない
今回はぼくが実際に受託会社で働いてみた経験から、今回は受託会社に勤めることのメリットとデメリットをご紹介します。
事業会社と受託会社の違いがよくわからない場合は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
では、いってみましょう(・Θ・)
受託会社に勤めるメリット
切磋琢磨できる刺激的な環境
受託会社は実際に制作を行う会社なので、社内にはデザイナーやエンジニア、その他にもコピーライターやカメラマンといった、様々なクリエイティブ職の人が在籍していることが多いです。

社内でコピーライターの人に出会った時は衝撃だったなぁ…
言葉を紡ぐってこういうことなのか…!と全身で感じたんだ〜。
やっぱり身近にクリエイターがいるって本当に刺激になるよね。
担当する案件によって毎回異なる切り口での提案や表現を行うので、作ることが好きな人にとっては仕事と遊びの区別がつかないほど制作が楽しく感じると思います。
チームで関わるメンバー以外にも、隣のチームで行われているプロジェクトやスタッフの情報が流れてくるので、いつでも周りの景色に変化があり、目標となるライバルが多い環境。
作ることが好きな人はきっとワクワクすると思います。

作ることが好きで生き生きしているから、年齢以上に若く見える人が多いワン〜
職務経歴が華やかに見栄えする
受託制作には誰でも聞いたことのあるようなナショナルクライアントの案件や、キャンペーン・プロモーションサイトのように見栄えする案件が多いため、ポートフォリオの見栄えはもちろん、職務経歴書での印象もよく「おっ、あの案件やったんだね」と話題になります。
実際に作業した領域が狭く、大したことない案件だったとしても、ブランドのイメージと制作物の印象が先行して、作業した内容以上に実績が見栄えします。

ぼくは過去に Honda とか スクウェア・エニックス の案件をやったんだけど、ほら、この名前だけでも華やかでしょ。
実績は独り歩きしていい印象を与えてくれるんだ。
受託会社に勤めるデメリット
業務に追われて忙しい
これは受託会社の宿命で、やはり事業会社と比べると比較的多忙になりやすいです。
コンセプトやテーマを作る段階試行錯誤を行い、デザイン制作で何度も出し直し、コピーライティングで何度も複数提案…完成したサイトを見ながら何度も調整…と繰り返し何度も制作作業を行うため、スケジュール通りに進んで終えられることは少ないくらいです。

ぼくたちがスケジュールを守れてないんじゃなくて、予定外に何度も再提案したり話自体がひっくり返るから、バタバタしちゃうんだよね…。クライアント次第というところもあるし。。
周りを見てみると、業務で予想外の状況になることを予測して平日の就業後には予定を入れないようにしている人がほとんどです。

平日に予定入れると嫌な顔されることもあるワン。
もちろん会社にもよるけど…
雇用条件に不満が起きやすい
上でもご説明した通り、受託会社は多忙になりがちです。
一筋縄で終わることのできない案件なども多いため、残業の予測ができない部分も含めてほとんどの受託会社では給与に固定残業代を含んでいます。
受託会社では実力主義になりやすいので、仕事ができる人に負荷が集まりがちです。
そして、あまり仕事を振られず残業をしていない人にも同じように固定残業代は発生します。
同じように働いていなくても残業代が発生すると考えたら、働くことが少しバカバカしい気持ちになってなってしまいますよね。
この金銭面の不満と日々の業務での疲弊した感情が混ざることで多くの不満が生まれています。

ある会社では固定残業代以上の時間を超えていくら働いても、1万円だけの支給だったよ。
また別の企業では、残業が必要なのに固定残業代の時間(40時間)内に収めてくれと言われたよ。(勤怠つけずに働けってこと)

そもそも受託は事業会社と比べるとベースの給与が低いんだよね。

好きな仕事をしてると納得して、給与を妥協する感じだワン…
だからしっかり実績を手に入れたらスッと辞める人が多いのかな。
そして、仕事ができる人ほど辞めていきます。
理由は簡単で、自分の能力に対する価値を知っていて十分な技術力を持っているためどこにでも転職できるからです。
今後の転職に対する影響
受託会社から受託会社へ転職する場合
受託への転職はこれまでの制作実績がしっかりと評価されるので比較的問題なく行うことができますが、転職先の会社の色がかなり強い場合や制作ジャンルに特化しているような場合は、手持ちの制作実績と照らし合わせてポートフォリオをまとめ直してみましょう。

ポートフォリオはなるべく作ったほうがいいよ!
たとえ経験の少ないジャンルでも、これまでの制作実績をもとにこれから挑戦したいという意気込みをきちんと伝えることでプラスの印象に伝えることができます。
実績の数が少ない場合は全ての実績を見せても良いですが、経験年数が増えて来ると初期の頃に作った見栄えしないものは削ってしまう方がより印象良くなると思います。

最初の頃に作った微妙な制作実績を百連発で見せるより、素敵なものを数個出して丁寧にプレゼンする方がおすすめだよ。

ベテランの人が初期に作ったような微妙な案件を見せられても、面接官は反応に困っちゃうよね
受託会社から事業会社へ転職する場合
事業会社への転職でデザイナーとして応募(ブランディング、UI・UXいずれも)する場合は、同じ制作としての仕事ではあるため全くの未経験という扱いにはなりません。
事業会社では売上を作るために狭い領域で試行錯誤しながら取り組む業務が中心となるので、受託で培われた発想力や表現力、技術力よりも、ロジカルな分析力やビジネス寄りの思考が重要となります。

実際の制作はできるけど、マーケティングや収益を出すことに対する経験は少ないから、実務の中で覚えていかなくちゃいけないね。
そして、一度事業会社に行って制作から離れてしまうと、後々受託会社に戻る場合には状況が厳しくなるので注意してください。

文系と理系みたいに、別れたあとで行き来しないのと似ているワン〜
さいごに
- この記事のまとめ
-
- 作ることが好きで仕方ない人におすすめ
- 受託会社は多忙になりがち
- 見栄えする実績が得られやすい
- 受託⇢受託、受託⇢事業の転職は割と問題ない
受託はとても忙しい事が多いですが、仕事が楽しく新しいことにチャレンジできるので、飽き性の人にはとてもおすすめです。(ぼくもすごい飽き性です…)
受託で経験を積むと一人でも立ち回れる能力が身につくので、将来独立してフリーで動きたい人には受託で経験を積むことをおすすめします。
事業会社で経験を積むとサービスを立ち上げてオーナーになったり、グロースさせるための狭い領域での経験値はあれど、単独で動くことができないので会社を作ったり誰かと組まないと生きていけないキャリアになりがちです。
今後はさらに個人の生き方が変わっていく時代になるので、この世の中をサバイバルするためには受託で能力を得てフリーで動ける能力を高めつつ、パラレルで収入口を作ることが良いと感じています。

大変な世の中ですが頑張って行きましょう!
いつか報われる人生のために…!

とりさんは不器用な上にお人好しだから報われないまま人生終わりそうだワン〜
事業会社に興味がある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
それではまた。(・Θ・)